看護師の残業が多くなってしまう理由とは

看護師の残業が多くなりやすい理由は、いくつかあります。1つ目の理由は、看護師の勤務形態です。看護師の勤務形態は職場によって異なるものの、病床を持つ職場なら2交代や3交代と言ったシフト勤務を行っています。それぞれのシフトが若干オーバーラップする勤務時間になっており、そのタイミングで申し送りや引継ぎを行います。しかしそうした時間に忙しくなってしまうと、担当する患者の引継ぎを十分に行えず、残業が発生してしまいます。

また、シフト勤務は日替わりで変わるため、誰が日勤で誰が夜勤かを他人が完全に把握することは難しいものです。勤務時間が終了する直前に指示を受け、そのまま帰れずに残業する看護師も多くいるのはそのためです。

2つ目の理由は、看護記録の作成に時間がかかるからというものです。看護記録は本来、1日の職務の中で随時記録を付けていくのが理想的ですが、日常業務で多忙を極めると、看護記録を作成する隙間時間すら確保できないというケースは少なくありません。そうなると、勤務時間が終わってから看護記録の作成を行わなければならず、それが残業となってしまいます。

3つ目の理由は、突発的なイベントに対する対応によるものです。診療科によっては、患者の容態が急変したり、突発的に入院患者が運ばれてくるといった事態が起こりやすいものです。そうした場合には、勤務時間に関係なくその場にいる看護師が一丸となって対応しなければならず、残業時間が発生してしまいます。